米イリノイ州パロスパークを拠点とする循環器専門診療グループ、ハートケア・センターズ・オブ・イリノイズ(Heart Care Centers of Illinois, S.C.、HCCI)は、2026年7月18日、従業員のメールアカウントを介したデータセキュリティインシデントを公表した。
同社によれば、2026年1月15日、別の(未遂に終わった)フィッシング試行を調査していた際に、ある従業員のメールアカウントで過去の不審な活動の痕跡を発見した。外部フォレンジック専門家による調査の結果、2024年8月22日から同年11月6日までの間、フィッシング攻撃により当該アカウントへの不正アクセスが実際に発生していたことが判明した。侵害の発生から発覚まで約15ヶ月が経過していたことになる。
その後、外部のデータレビュー会社が当該アカウント内のファイル内容を分析し、2026年6月11日、不正アクセス者が患者・職員の保護対象情報に実際にアクセスした可能性があると判断した。対象となりうる情報は氏名・住所・電話/FAX番号・社会保障番号・生年月日・運転免許証/州発行ID番号・パスポート番号・クレジットカード情報・金融口座番号・診断/病状情報・処方情報・治療情報・健康保険情報・医療提供者情報など多岐にわたるが、実際に影響を受ける情報は個人ごとに異なる。
HCCIは2026年7月10日から対象者への通知書の発送を開始し、影響を受けた個人には無償のクレジットモニタリングおよびID復旧サービス(Epiq社経由、登録期限2026年10月31日)を提供している。同社は、本件に関連する不正利用・詐欺・ID盗用の証拠は現時点で確認されていないとしている。影響を受けた総人数は本件記録時点で公表されておらず、HHS/OCRの侵害報告ポータルにも掲載されていない。