← 一覧へ戻る

米サウスカロライナ州AnMed、マルウェア攻撃で医療機関79拠点を一時閉鎖─画面表示の身代金要求は病院未確認のまま調査続く

2026-07-26US アメリカAnMed(旧AnMed Health。米サウスカロライナ州アンダーソン拠点の非営利医療システム。同州アップステート地域とジョージア州北東部で106施設を運営)(民間)

ランサムウェア

被害

診療の停止・縮小システム停止

院内ネットワーク・電話・インターネット接続が停止。腫瘍内科・放射線治療、AnMed Medical Group診療所、全拠点の画像診断部門が休止し、待機的手術は中止、輸液治療は縮小運用となった。救急外来・検査部門・救急以外のプライマリケア(Urgent Care)・小児科(Kids Care)・リハビリ(Integrated Therapy)は通常どおり運営を継続。地元テレビ局WYFFは、院内の患者からの伝聞として、コンピューター画面に『72時間以内に支払わなければ全情報を漏洩する』との趣旨のメッセージが表示されたと報道したが、AnMedはこのメッセージの内容や身代金要求の有無を公式には確認しておらず、患者情報が実際にアクセス・持ち出しされたかどうかも本記録時点では判明していない。

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 発生
    マルウェアによるネットワーク障害が発生し、AnMedが公式に確認。FBI・サウスカロライナ州法執行局(SLED)が捜査に着手
  2. 初動対応
    106施設中79施設(医療グループ診療所・画像診断部門等)を一時休止。救急外来・検査・Urgent Care等は継続、周辺の救急医療機関・行政と連携し患者対応

米サウスカロライナ州アンダーソンに本拠を置く非営利医療システムAnMed(旧AnMed Health)は、2026年7月26日(日)、「マルウェアによるネットワーク障害」が発生していることを公式に確認した。院内のコンピューターシステム、電話回線、インターネット接続が影響を受け、翌27日(月)には傘下106施設のうち79施設が一時休止に追い込まれた(一部報道では83施設としている)。休止した施設にはAnMed Medical Groupの診療所群、全拠点の画像診断(Imaging Services)、腫瘍内科・放射線治療部門が含まれ、待機的手術は中止、輸液治療も縮小運用となった。一方、救急外来(ER)、検査部門、Urgent Care、小児科(Kids Care)、リハビリ(Integrated Therapy)は通常どおり運営を継続した。

AnMedはサードパーティのサイバーセキュリティ専門家に加え、州・連邦当局と連携して原因調査とシステム復旧に当たっているとし、FBIコロンビア支局が7月26日に事案を把握したことを認めている。同院は「患者の安全を最優先の指針として、手術・転院・搬送先の判断を行っている」とし、周辺の救急医療機関・行政と調整しながら患者対応を続けているとした。翌28日に予定していた新教育・技術センターの起工式も延期された。システム復旧やオフィス再開の具体的な時期は本記録時点で示されていない。

攻撃の性質について、AnMed自身は「マルウェア」としか説明しておらず、ランサムウェアであるとも、身代金要求を受けたとも公式には認めていない。地元テレビ局WYFFは、院内にいた患者が「職員から聞いた話」として、システム障害発生時にコンピューター画面に「AnMedは72時間以内に支払わなければ、全ての情報が漏洩する」との趣旨のメッセージが表示されたと伝えたと報じているが、この内容はAnMedの公式発表では確認されておらず、伝聞情報にとどまる。攻撃グループの名乗りも本記録時点では確認されていない。患者・職員情報が実際にアクセス・持ち出しされたかどうかについても、AnMedは「判断するには時期尚早」としており、被害の全容は調査中である。

アクター調査中深刻度信頼度報道

出典