ポーランド・ヴィエルコポルスカ県(ポズナンおよびシレム)で外来専門診療を展開する医療センター Wielkopolskie Centrum Medyczne REMEDIUM(WCM Remedium)は、2026年5月28日、院内の情報システムへの不正アクセスを検知した。
同院が2026年6月2日に公表した声明によれば、保存されていた患者データへの不正アクセスが確認され、氏名、PESEL番号(ポーランドの国民識別番号)、身分証明書番号(提示していた場合)、健康に関する情報が対象となった可能性がある。対象となる患者数は「広範な患者層」とされるが、正確な人数は公表されていない。住所・連絡先等の詳細は明らかにされていない。
院は検知後、直ちに対象システムをネットワークから遮断し、システムログや証跡を保全した上で、警察および個人データ保護局長(UODO)に通報。技術的なセキュリティ対策の強化を進めているとしている。公表時点で、漏えいしたデータの実際の不正利用は確認されていないという。
2026年6月8日、ランサムウェア/恐喝集団「TheGentlemen」が同院をダークウェブ上のリークサイトの被害者一覧に掲載し、国民健康基金(NFZ)および私費診療の患者記録を対象にデータを公開すると示唆して交渉を迫った。ただし同院の公式発表では暗号化や大規模なシステム停止には言及がなく、データの実際の窃取・公開の事実も公表時点では確認されていない。