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iRhythm(心臓モニタリング機器メーカー)、ソーシャルエンジニアリングで患者PHIを含むデータが窃取・身代金要求

2026-06-08US アメリカiRhythm Technologies(アイリズム・テクノロジーズ)(民間)

フィッシング

被害

情報漏えい恐喝・二重恐喝

ソーシャルエンジニアリングによりサードパーティ管理のビジネスアプリケーションに不正アクセスし、患者の保護医療情報(PHI)を含む個人情報・独自技術情報が窃取された。脅威アクターはデータの公開を阻止する対価として身代金を要求した。臨床・医療機器システム・患者安全・製造・流通業務・財務報告システムへの影響はなし。影響を受けた個人の数および情報種別は調査継続中。

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 検知・発覚
    サードパーティ管理ビジネスアプリケーションへの不正アクセスを検知
  2. その他
    脅威アクターが自社に連絡し、機密データ・患者PHI・個人情報の窃取を主張して支払いを要求
  3. 公表
    SEC(米国証券取引委員会)へ8-Kを提出し、本件を重要なサイバーセキュリティインシデントとして公開開示

iRhythm Technologies(アイリズム・テクノロジーズ、NASDAQ: IRTC)は、米国サンフランシスコを本拠地とする心臓モニタリング機器メーカーである。患者が最長14日間装着する使い捨て型心電図(ECG)モニタリングパッチ「Zio」シリーズを製造・提供するほか、計測データの解析・診断レポート作成サービスを医師・医療機関に提供しており、患者の氏名・生年月日・診断情報・医療保険情報を含む保護医療情報(PHI)を処理・保管している。

2026年6月8日、同社はサードパーティが管理するビジネスアプリケーションへの不正アクセスを検知した。調査の結果、不正アクセスはソーシャルエンジニアリング(社会的操作)の手法によって実行されたことが確認された。翌6月9日、脅威アクターが同社に連絡を取り、独自技術情報・患者PHI・その他の個人情報を含むデータを窃取したと主張し、情報の公開阻止と引き換えに支払いを要求した。

2026年6月10日、同社は本件が保持するデータ量の観点から重大(material)なサイバーセキュリティインシデントに該当すると判断し、SEC(米国証券取引委員会)に対して規則8-Kに基づく開示を行った。同社は「臨床・医療機器システム・患者安全・製造・流通業務・財務報告システムへの影響は確認されておらず、金融口座情報や支払いカード情報は保持していない」と説明した。影響を受けた個人の数および漏洩データの種別は、調査継続中であり本件記録時点では未公表。

本件は2026年6月11日に開示された製薬大手Novo Nordisk社のデータ侵害(臨床試験データ等が窃取)の翌日に判明したこともあり、「医療・製薬セクターを標的とした相次ぐサイバー恐喝キャンペーン」として複数のセキュリティメディアが取り上げた。

アクター特定できず深刻度信頼度報道

出典