独立行政法人国立病院機構 名古屋医療センター(愛知県名古屋市中区)は2026年7月17日、患者の個人情報を含むUSBメモリを一時紛失していたことを公式サイトで公表した。
同院によれば、2026年5月22日、勤務医が派遣先医療機関での症例分析を目的として患者情報を私物のUSBメモリに保存し院外へ持ち出したが、派遣先からの帰路で紛失した。医師は帰宅時に紛失に気付いたという。USBメモリには患者591人分の患者ID・氏名・年齢・手術名(全591名)のほか、気管支鏡検査データ・検査日(375名)、がんステージ区分(370名)、病変サイズ(419名)が保存されていた。住所・電話番号等の連絡先情報は含まれていない。
紛失したUSBメモリは翌5月23日、公共交通機関の座席下で発見され、鉄道会社職員が回収して事業所で保管していた。同院は5月27日にUSBメモリを回収し、内容を確認した。同院は「現時点で、個人情報の漏えいや不正利用の事実は確認されておらず」外部への流出の可能性は低いと判断しているとしつつ、対象患者への郵送による個別のお詫びと報告を順次実施しているとした。
再発防止策として、私物USBメモリなど私物記録媒体の業務使用禁止の徹底、外部記録媒体を用いた患者情報の院外持ち出しを原則禁止とする運用の導入、職員向け情報セキュリティ教育の強化、情報セキュリティ監査の強化を挙げている。