香港病院管理局(Hospital Authority、HA)は香港の公立病院を統括する公的機関で、クワンルン東クラスターなど複数のクラスターに分かれて約40の公立病院を運営している。
2026年4月3日午前2時頃、病院管理局の定常的な監視システムが患者データへの不審なアクセスを検知した。調査により、手術室システムのメンテナンス作業を担当していたシステム保守委託業者の従業員が、内部規則に違反して患者データを個人パソコンへダウンロードし、サードパーティプラットフォーム上への漏えいを引き起こしたことが判明した。
流出したデータはクワンルン東クラスター所属の患者56,000人以上に及び、氏名・性別・香港身分証番号・病院ファイル番号・手術内容の詳細が含まれる。院内スタッフ1,000人超の情報も流出したと報じられた。病院管理局は内部ネットワークが正常稼働していることを確認し、外部からのサイバー攻撃は確認されなかったと発表した。
病院管理局は即日、全委託業者のシステムアクセスを停止するとともに、緊急メンテナンスは院内職員の直接監督下でのみ実施する方針に変更した。対象患者へはHAGoアプリ・郵便・電話を通じた個別通知を実施した。2026年4月9日、警察が30歳の委託業者従業員を逮捕し、当該委託会社の今後のプロジェクト参加禁止を検討する旨が発表された。