CareCloud, Inc.(CCLD、Nasdaq 上場)はニュージャージー州ソマーセットを本拠地とする医療 IT 企業である。電子カルテ(EHR)・医療業務管理(プラクティスマネジメント)・医療費回収(RCM)・患者エンゲージメントの各ソフトウェアを米国50州・70以上の医療診療科にわたる45,000以上の医療プロバイダーへクラウドで提供している。主要 EHR 製品は talkEHR(旧称:CareCloud Charts)で、CareCloud Health 部門が運営する6つの EHR 環境の1つを構成している。
2026年3月16日、不正な第三者が CareCloud Health 環境に侵入し、約8時間にわたって1つの EHR 環境の機能とデータアクセスを阻害した。同社は侵害を検知後、ただちにサイバーセキュリティ保険会社へ通知し、Big4 系企業のサイバーインシデント対応チームを起用して外部からのフォレンジック調査を開始した。法執行機関にも報告が行われた。同社は「インシデントは CareCloud Health 環境に限定されており、他のプラットフォーム・部門・システム・データには影響しなかった」と説明した。
2026年3月24日、同社は本件が「影響を受ける可能性がある情報の機密性」と「患者・顧客・取引先・評判・業務への潜在的影響」の観点から重要(material)なサイバーセキュリティインシデントに該当すると判断し、SEC(米国証券取引委員会)に規則 8-K に基づく公開開示を行った。ただし、影響を受けた患者数・漏洩情報の種別は開示時点で未確定とされ、調査結果が確定次第、影響を受けた顧客・個人への通知が行われる見込みと説明された。