全南大学校病院(전남대학교병원、Chonnam National University Hospital)は、韓国・光州広域市に所在する国立大学病院であり、地域の中核的な高度医療機関として救急医療・専門診療を担っている。
2026年1月26日午前、院内の医療画像保存伝送システム(PACS:Picture Archiving and Communication System)の管理サーバがサイバー攻撃を受け、ランサムウェアに感染したとみられる障害が発生した。これにより、MRI(磁気共鳴画像)・CT(コンピュータ断層撮影)などの検査画像が各診療室へ転送されなくなり、医療従事者が患者の画像を遠隔で確認できず、撮影室まで直接足を運んで画像を確認する対応を余儀なくされた。報道によれば、マルウェアは臨床用の医療情報ネットワークではなく、事務部門の業務用パソコンを経由して侵入したとされる。
病院は攻撃を認知した直後にサーバの外部接続を遮断するとともに悪性ファイルの削除などの復旧作業を進め、同日夜までに院内システムを正常化させた。病院側は、手術の中止や患者個人情報の漏えいといった重大な被害は確認されていないと説明している。本事案は、翌日以降に発生した江原大学校病院(Kangwon National University Hospital)へのランサムウェア攻撃とともに、2026年初頭に韓国の国立大学病院が相次いでランサムウェア被害を受けた事例として報じられた。