AZ Monica(AZモニカ)はベルギー・アントワープに本部を置く私立総合病院グループで、ドゥルネとアントワープ市内の2キャンパスを有する地域の主要医療機関である。
2026年1月13日(火)午前6時32分、院内ITシステムに深刻な障害が発生した。ランサムウェアによる攻撃と確認されたため、病院はドゥルネおよびアントワープ両キャンパスの全サーバを即座に予防的シャットダウンした。電子カルテ・医療画像システムが利用不能となり、両キャンパスで予定されていた70件超の手術・外来処置が中止・延期された。MUG(モバイル救急隊)とICU(PIT)も一時機能停止となり、重篤な患者7名が赤十字を通じて他の医療機関へ搬送された。
ベルギー連邦検察が直ちに捜査を開始し、連邦警察サイバー犯罪部が現地調査を行った。CEOのGeert Smits氏はプレス声明を発表し、ランサムウェア攻撃であることを認めた。病院は身代金の支払いを拒否し、患者データの漏洩・悪用の証拠は確認されなかったと表明した。人事部門のシステム停止により、医師・看護師・スタッフ計約1,200人への給与計算が困難となったが、病院は速やかな補償対応を約束した。
翌1月14〜15日より段階的に診察を再開し(当初は約半キャパシティ)、電子カルテシステムは攻撃から約3週間後の2026年2月5日に復旧した。停止期間は約23日間に及んだ。