NYC Health + Hospitals(ニューヨーク市健康病院公社)は、ニューヨーク市が運営する米国最大の公立病院システムで、市内11か所の急性期病院を含む70以上の診療拠点を擁する。2025年11月25日から2026年2月11日にかけて、不正アクターがサードパーティベンダーを経由してネットワークの一部にアクセスし、ファイルをコピーしたことが後の調査で判明した。
2026年2月2日、コンピュータネットワーク内の不審な活動が検知されたため、直ちにネットワークを保護し外部のサイバーセキュリティ専門家を起用して調査を開始した。2026年3月24日にHHS OCRへの報告と同日に公式のデータ漏洩通知を発表し、少なくとも180万人の患者・職員が影響を受けたことを明らかにした。
漏洩情報には医療記録・診断内容・投薬情報・検査結果・健康保険情報・社会保障番号・政府発行ID・金融口座情報・オンライン認証情報・精密な位置情報のほか、指紋・掌紋といった生体認証情報も含まれており、2026年前半で最も深刻な医療情報漏洩の一つとなった。同組織は侵害されたアカウントの認証情報リセット、検知ルールの強化、リモートアクセス管理ポリシーの更新などの対策を実施し、被害者に対して24か月間の無償クレジット監視サービスを提供している。