Mid-South Pulmonary & Sleep Specialists, P.C.(MSPSS)は、米テネシー州メンフィスを拠点に呼吸器内科・睡眠医療を提供する専門クリニックで、地域の8つの病院と連携して診療を行っている。
2025年11月2日、MSPSSはコンピュータシステム内で不審な活動が発生していることを認識し、直ちにネットワークの保護措置を講じるとともに、外部のフォレンジック専門家チームを起用してインシデントの性質と範囲を調査した。調査と並行して、2025年11月28日、恐喝グループ「Anubis」がダークウェブ上のTorリークサイトで本件への関与を主張し、窃取したと称するデータの一部を公開した。MSPSSはこの主張の詳細やランサムウェアによる暗号化の有無について公式には明らかにしていない。
その後、MSPSSは影響を受けた可能性のあるファイルに含まれる情報の内容と、それが誰の情報であるかを特定するための包括的な精査を実施した。この作業は2026年5月18日に完了し、MSPSSは対象者の所在地情報を確認したうえで、2026年6月22日に公式ウェブサイトへ通知を掲載し、米国郵便による対象者への通知を開始した。漏洩した可能性がある情報には、氏名に加え、住所・生年月日・診療日・運転免許証等の身分証明書番号・金融口座情報・健康保険情報・診断内容・既往歴・担当医師名・医療記録番号・診療内容・Medicare/Medicaid番号・心身の状態・患者識別番号・処方情報・社会保障番号のいずれか一つ以上が含まれる可能性がある(対象者ごとに該当する情報の範囲は異なる)。MSPSSはネットワークおよび施設内に追加のセキュリティ対策を実施し、データセキュリティに関する方針・手続きの見直しを進めていることを明らかにしている。