米サウスカロライナ州セネカの小児歯科・矯正歯科医院Issaqueena Pediatric Dentistry & Orthodonticsは、2025年11月9日から11日にかけて自社システムの一部のファイルへの不正アクセスを受け、11日にランサムウェアによる暗号化でこれを認知した。同院は自社ウェブサイトに掲載した「データプライバシーインシデントに関する通知」の中で、「これはランサムウェア攻撃だったか」との質問に「はい(Yes)」と明確に回答しており、ランサムウェア被害であったことを自ら確認している。インシデント対応手順を直ちに発動し、封じ込め措置を講じるとともに法執行機関に通報した。診療自体は対応中も継続され、通常の業務体制に復帰したとしている。
ランサムウェアグループのInterlockは同月24日、ダークウェブ上のリークサイトにIssaqueenaを掲載して犯行声明を出し、患者の電話番号・住所・社会保障番号(SSN)・画像・病歴・医院の記録一式などを窃取したと主張した。身代金の支払い有無や攻撃者に関する詳細情報について、同院は捜査の機密性を理由に公表していない。
米保健福祉省の公民権局(OCR)が運用する侵害届出ポータルには、本件が暫定値として「少なくとも501人」の影響として登録されているが、これは調査未了段階での仮の数値であり、同院は2026年2月時点でも、実際に個人情報・医療情報(PHI)が含まれていたファイルの範囲や対象者数を確定できておらず、時間を要するファイルレビューを継続中と説明している。判明までの間、影響を受けた可能性のある個人に対しては、IDX社を通じた無償の信用監視・不正利用相談・本人確認回復サービスの提供を案内している。