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フランスのEHRベンダー Cegedim Santé(MLMソフト)へのサイバー攻撃で患者1,500万人分の管理情報が漏洩

2025-10-25FR フランスCegedim Santé(MLM / MonLogicielMedical.com、フランス診療所向けEHRベンダー)(民間)

不正アクセス

被害

情報漏えい
漏えい件数約15,000,000件

フランスの診療所向け電子カルテ(EHR)ソフトウェア「MLM(MonLogicielMedical.com)」を提供する Cegedim Santé が不正アクセスを受け、約1,500人の開業医を介して最大1,500万人分の患者管理情報が流出した。漏洩データは患者の氏名・電話番号・郵便住所などの行政管理ファイル(structured medical records は対象外)。約164,000〜169,000件の患者レコードには医師が記載した自由記述コメント(性的指向・AIDS罹患・不貞行為・性的暴行被害など機微な内容を含む事例あり)が含まれており、フランス最大規模の医療データ漏洩となった。

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 検知・発覚
    MLMソフト上の医師アカウントへの異常なアプリケーションリクエストを検知。攻撃者が開業医アカウントを悪用して患者データに不正アクセス
  2. 初動対応
    Cegedim が検察に刑事告訴。2025年11月3日に検察が「自動化されたデータシステムへの攻撃」として捜査を開始
  3. 公表
    フランスのフランス2テレビ(France 2)の夜のニュースで報道されたことを受け、Cegedim が公式プレスリリースを発表。フランス保健大臣が Cegedim を召喚し説明を求めた

Cegedim Santé はフランス・パリ本社の医療情報システム企業 Cegedim グループの子会社で、開業医向け電子カルテソフトウェア「MLM(MonLogicielMedical.com)」を約3,800人の医師に提供している。

2025年10月25日、Cegedim は MLM ソフト上の医師アカウントへの異常なアプリケーションリクエストを検知した。攻撃者は開業医のアカウント認証情報を悪用してソフトウェアのAPIに不正アクセスし、患者の管理ファイルを大量に抜き出した。Cegedim は2025年10月27日に検察へ刑事告訴し、2025年11月3日に検察が捜査を開始した。また CNIL(フランス個人情報保護委員会)・ANSSI(国家情報システムセキュリティ局)・CERT Santé へも届出を行い、2026年1月初旬に影響を受けた医師に個別連絡と対応支援を開始した。

事件は2026年2月26日にフランス2テレビの夜のニュースで報道されるまで一般には公表されなかった。報道を受けて Cegedim は即日、公式プレスリリースを発表。フランス保健大臣 Stéphanie Rist は Cegedim に対し事案の経緯・原因・再発防止措置について詳細な説明を求めた。フランス政府は最終的に、少なくとも1,500万人の患者の行政管理データが漏洩したと認定し、うち約164,000名については医師が記載した機微な自由記述コメント(性的指向・AIDS・不貞行為・性的暴行被害などに言及した内容を含む)が含まれると発表した。電子カルテの診療記録本体(処方箋・検査結果など)は対象外であった。

本事案はフランス史上最大規模の医療データ漏洩の一つであり、診療所向けEHRソフトウェアを介したサプライチェーン型の個人情報漏洩として、フランスの医療デジタルセキュリティ体制の課題を浮き彫りにした。

アクター特定できず深刻度重大信頼度報道

出典