コロラド州デンバー都市圏(デンバー・リトルトン・イングルウッド)に複数拠点を展開する整形外科クリニック、Western Orthopaedics, P.C.(Western Ortho)は、2025年10月2日にセキュリティインシデントの可能性を認識した。契約サイバーセキュリティチームおよび外部専門家による調査の結果、2025年9月17日から25日ごろにかけて、不正な第三者がネットワーク内のデータへアクセス・取得していたことが判明した。
その後の分析は2026年3月3日に完了し、対象者ごとに異なる保護対象保健情報(PHI)が影響を受けていたことが確定した。含まれる情報は、氏名・住所・電話番号・社会保障番号・生年月日、金融口座・クレジットカード/デビットカード番号、健康保険情報・医療提供者名・診療日・診療費情報など多岐にわたる。同院はEpiqを通じて対象者に無償のクレジットモニタリング・本人確認保護サービスを提供した。
報道によれば、本件はデータ窃取・恐喝に特化し、暗号化を行わないことで知られる恐喝グループ「PEAR(Pure Extraction and Ransom)」が実行したとされる。PEARは約1.7テラバイトのデータを窃取したと主張し、身代金の支払いが行われなかったため窃取したデータを公開したと報じられている。Western Orthoの公式通知書自体は、脅威アクターの名称やランサムウェアによる暗号化の有無には触れておらず、「不正な第三者がデータへアクセス・取得した」とのみ説明している。同院は本件を受けて事案の封じ込め・ネットワーク環境の安全確認を実施したとしている。