Insight Hospital and Medical Center(インサイト病院・医療センター)は、米イリノイ州シカゴのブロンズビル地区に所在する民間急性期病院である。
2025年8月22日、同院のネットワークへの不正アクセスが開始された。外部の脅威アクターは約3週間にわたって院内ネットワーク内に潜伏し、2025年9月11日まで継続的にアクセスを行った。同日、IT環境における異常な活動が検知され、直ちにサイバーセキュリティ専門家によるフォレンジック調査が開始された。
2025年12月4日、LockBit5グループが同院をダークウェブのリークサイトに掲載し、「医療上の秘密」約200GBを窃取したと主張した。さらに2026年2月下旬には別のランサムウェアグループ「Termite」が約360GBのデータを窃取・漏洩したと主張し、盗んだとされるデータをダークウェブ上で公開した。二つの異なるグループが同一インシデントを主張しており、詳細な帰属関係は確認されていない。
2026年1月26日、同院はウェブサイト上に代替通知(サブスティチュート・ノーティス)を掲示し、2025年8月22日〜9月11日の期間に不正者がネットワークにアクセスしたことを公式に公表した。漏洩した可能性のある情報には氏名・生年月日・社会保障番号・運転免許証番号・パスポート番号・金融口座情報・健康保険情報・医療処置関連情報が含まれる。通知時点では審査が継続中であり、完了後に個別通知を行うとしていた。患者への個別通知は2026年4月に実施された。インシデント後に患者への情報提供が約8ヶ月遅延したことについて、複数の法律事務所が集団訴訟を提起している。