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バーツ・ヘルス NHS トラスト、Cl0p が Oracle EBS ゼロデイを悪用して財務データを窃取しリークサイトに公開

2025-07-31GB イギリスBarts Health NHS Trust(ロイヤル・ロンドン病院ほか)(公立)

VPN・機器の脆弱性

被害

情報漏えい恐喝・二重恐喝

Cl0p は Oracle E-Business Suite のゼロデイ脆弱性(CVE-2025-61882)を世界規模で悪用し、バーツ・ヘルスの請求書データベースから数年分のファイルを窃取した。被害データには、バーツ・ヘルスの各病院で自費診療費等を支払った患者・元職員の氏名・住所等が含まれる。電子患者記録(EPR)や臨床システム・基幹インフラへの影響はなし。トラストはデータの公開・使用・共有を禁じる高等法院の差し止め命令を取得した。

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 発生
    Cl0p が Oracle E-Business Suite のゼロデイ脆弱性を悪用して財務・請求データベースへ侵入し、ファイルを窃取
  2. 公表
    バーツ・ヘルスが公式サイトで情報漏えいを公表し、高等法院の差し止め命令を取得

攻撃の流れ(MITRE ATT&CK 戦術)

公表・確認済みの情報に基づく。未公表の段階は省略している。戦術名をクリックすると同じ戦術の事例を一覧で見られる。ATT&CKとは?

  1. 初期アクセスTA0001Oracle E-Business Suite のゼロデイ脆弱性(CVE-2025-61882)を悪用して請求・財務システムへ侵入
  2. 持ち出し(情報窃取)TA0010数年分の請求書ファイル(氏名・住所等を含む)を窃取
  3. 影響(暗号化・破壊)TA0040Cl0p のリークサイトにデータを公開し、二重恐喝を実行

バーツ・ヘルス NHS トラスト(Barts Health NHS Trust)は、ロイヤル・ロンドン病院・セント・バーソロミュー病院・ウィップス・クロス病院・ニューアム大学病院など複数の病院を運営する、ヨーロッパ最大規模の NHS トラストの一つである。

2025年7月31日、ランサムウェアグループ Cl0p が Oracle E-Business Suite(EBS)のゼロデイ脆弱性(CVE-2025-61882)を世界規模で悪用するキャンペーンを展開し、バーツ・ヘルスの財務・請求システムから数年分の請求書ファイルを窃取した。盗まれたデータには、各病院で自費診療費等の支払い義務を負った患者および元職員の氏名・住所等の個人情報が含まれる。電子患者記録(EPR)・臨床システム・基幹 IT インフラへの影響はなく、診療の継続は維持された。

2025年11月、Cl0p がダークウェブのリークサイトに窃取データを公開したことでトラストが被害を把握した。2025年12月5日に公式声明を公表し、同時にデータの公開・使用・共有を一切禁じる高等法院の差し止め命令(High Court order)を取得した。NHS イングランド・国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)・ロンドン警視庁・情報コミッショナー事務局(ICO)に通報し、連携して対応が進められた。また、同トラストが2024年4月から会計サービスを提供していたバーキング・ヘイバリング・リドブリッジ大学病院 NHS トラスト(BHRUT)の関連データも一部含まれていたことが明らかになった。

アクターその他サイバー犯罪者深刻度信頼度確認済み

出典