フランス・ロワール県(42番)のサンテティエンヌに位置するHôpital Privé de la Loire(HPL)は、Ramsay Santéグループが運営する民間病院である。2025年6月26日から7月1日にかけて、攻撃者が医師の認証情報を使用したなりすまし(identity theft)によって病院のシステムに侵入し、患者ファイルに約1週間にわたって無制限にアクセスした。
流出したデータはほぼ行政管理情報に限られ、氏名・生年月日・性別・国・住所・IPP番号(院内患者ID)・保険情報・行政書類・身分証・担当医師名などが含まれる。40名については医療データも流出した可能性があるとされた。請求データや電子カルテの診療記録は対象外であり、患者ケアへの直接的な影響もなかった。
Ramsay Santéは被害発覚後、直ちに是正措置を実施し、CNIL(フランス個人情報保護委員会)・地域保健局(ARS)・CERT Santéへの届出および警察への刑事告訴を行った。2025年7月7日に公式プレスリリースを発表し、12万6,000人超の患者に個別通知を送付した。パリ検察庁のサイバー犯罪部門が受理し、捜査が警察庁情報犯罪対策局(OFAC)に委託された。
「Marak」と名乗る攻撃者は53万件以上のレコードを入手したと主張したが、Ramsay Santéは公表した被害規模を12万6,000人超としている。