ApolloMD(アポロMD、本社:米国ジョージア州アトランタ)は、全米18州の125を超える救急医療・病院内医師診療グループに対し、医師派遣・診療報酬管理(レベニューサイクルマネジメント)サービスを提供する医療関連事業会社である。2,500人超の医師・上級臨床従事者を通じて、提携する救急部門・病院の患者情報を取り扱っていた。
2025年5月22日から23日にかけて、ランサムウェアグループQilinがApolloMDのネットワークへ不正アクセスし、約48時間で238GBのデータを窃取した。同グループは同年6月12日、自らのダークウェブ・リークサイトに窃取したデータのスクリーンショットを掲載し、恐喝を行った。
漏洩した情報には、患者の氏名・住所・生年月日・診断内容・治療内容・担当医師名・受診日・健康保険情報が含まれ、一部の対象者については社会保障番号(SSN)も含まれていた。ApolloMDは提携する医療機関への通知を2025年7月から9月にかけて行い、個人への通知書郵送は同年9月17日に開始した。しかし、影響を受けた個人数の確定と米HHS公民権室(OCR)への正式な届出は2026年2月2日までずれ込み、攻撃発生から約9か月を要した。最終的な被害者数は62万6,540人に上り、影響を受けた個人には無償のクレジットモニタリングサービスが提供された。