フレデリックヘルス(Frederick Health Medical Group)は米メリーランド州フレデリックを拠点とする非営利医療グループで、フレデリック・ヘルス病院を中核に外来クリニックや在宅ケアサービスを運営している。
2025年1月27日、ランサムウェアによる攻撃が発生・検知された。病院グループはただちにインシデント対応プロトコルを起動してシステムを保護し、法執行機関への通報と外部フォレンジック企業への調査委託を行った。すべての施設は診療を継続したが、ITシステムへのアクセスが制限されたため一部サービスに遅延が生じ、既定のダウンタイム手順に切り替えて運用した。
調査の結果、不正アクターがネットワークへのアクセスを取得したうえでファイル共有サーバ内のファイルをコピーしていたことが判明した。電子カルテ(EMR)システムそのものは侵害を受けていない。漏洩情報の種類は個人によって異なるが、氏名・住所・生年月日・社会保障番号(SSN)・運転免許証番号・医療記録番号・健康保険情報・診療に関する臨床情報が含まれる可能性がある。
2025年3月28日、HHS Office for Civil Rights(OCR)へのデータ侵害報告と同時に代替通知を公表し、計934,326人の患者情報が漏洩したことを明らかにした。フレデリックヘルスは被害者に対して24か月間のクレジット監視・個人情報保護サービスを無償提供し、専用コールセンター(1-877-780-7840)を設置した。少なくとも5件のクラスアクション訴訟が提起されている。