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ウィラル大学教育病院 NHS財団トラスト、INC Ransom ランサムウェアで3病院停止・重大インシデントが約1年継続

2024-11-25GB イギリスWirral University Teaching Hospital NHS Foundation Trust(公立)

ランサムウェア

被害

診療の停止・縮小システム停止情報漏えい恐喝・二重恐喝
停止期間約9日

アロウパーク病院・クラッターブリッジ病院・ウィラル女性こども病院の3施設が影響を受け、全外来予約・予定手術を中止して紙カルテ運用に移行。INC Ransom が窃取データをリークサイトに公開(二重恐喝)。がん診療の待機件数は攻撃直後から大幅に増加し、翌年まで治療目標の達成が困難な状況が続いた。同攻撃は2024年度財政赤字(1,470万ポンド)のうち約370万ポンドに寄与したと報告されている。

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 発生
    「重大サイバーセキュリティインシデント」を宣言し、全外来予約・予定手術を中止して紙カルテ運用へ移行
  2. 復旧
    主要臨床システム(Cerner)の再稼働を開始

ウィラル大学教育病院 NHS 財団トラスト(Wirral University Teaching Hospital NHS Foundation Trust、WUTH)は、イングランド北西部マージーサイドでアロウパーク病院・クラッターブリッジ病院・ウィラル女性こども病院の3施設を運営する公立 NHS トラストである。

2024年11月25日、ランサムウェアグループ INC Ransom がトラストの IT 基盤に侵入し、「重大サイバーセキュリティインシデント(Major Cyber Security Incident)」が宣言された。電子カルテシステム(Cerner)を含む主要 IT システムが停止し、3病院すべての外来予約・予定手術が中止された。職員は紙ベースの業務継続体制に切り替え、救急診療は維持された。INC Ransom は窃取したデータをダークウェブのリークサイトに公開し、二重恐喝を実行した。

2024年12月4日頃から主要臨床システムの再稼働が始まったが、影響は長期にわたった。特にがん診療への打撃が大きく、患者待機件数は攻撃直後から急増し、2025年2月時点でも治療目標の達成が困難な状況が続いた。同トラストは「重大インシデント」の解除を2025年11月まで行わず、攻撃から約1年間にわたり影響が継続した。攻撃は2024年度財政赤字(1,470万ポンド)のうち約370万ポンドに寄与したとされる。

アクターその他サイバー犯罪者深刻度重大信頼度確認済み

出典