フランス・オー=ド=フランス地域の公立病院 Centre Hospitalier d’Armentières は、2024年2月10〜11日深夜にランサムウェア攻撃を受けた。救急の職員がPCの異常に気づき、約1時間後に大規模なサイバー攻撃が確認された。攻撃者は院内ネットワークの100台を超えるサーバ・端末を暗号化し、院内のプリンタには Tor 経由で身代金交渉を促すメッセージが繰り返し印字された。
病院は白プラン(plan blanc)を発動し、通常の医療提供が困難であることを認めて救急を約72時間閉鎖、患者を近隣施設へ振り分けて縮退運用に移行した。実行犯は攻撃グループ BlackOut で、病院が身代金の支払いを拒否したことを受けて2月25日に18GBのデータを公開した。当初はダークウェブ上で95万人超の医療データとされたが、病院の調査では窃取されたのは約30万人分で、連絡先・受診日・診療科の一覧が中心であり、電子カルテ本体は含まれないとした。病院は対象となる患者・職員に謝罪し、個別の通知を行うとした。被害額は約200万ユーロにのぼったとされる。