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米ニューヨーク州ハドソン・バレーのHealthAlliance系列3施設、ベンダー脆弱性放置で侵入・救急車転送─242,641人分の情報流出、州司法長官と55万ドルで和解

2023-08-18US アメリカHealthAlliance Hospital(ハドソン・バレー、ウェストチェスター・メディカルセンター・ヘルスネットワーク傘下)(民間)

サプライチェーン

被害

システム停止診療の停止・縮小救急受入停止情報漏えい
漏えい件数約242,641件

ベンダーが提供するウェブアプリケーションの脆弱性を突かれ侵入された。ベンダーは2023年7月に脆弱性に関する注意喚起を出していたが、HealthAlliance側は技術的な問題を理由にパッチを直ちに適用せず、脆弱なシステムの稼働を継続していた。ニューヨーク州司法長官の調査により、患者242,641人分の氏名・住所・生年月日・社会保障番号・診断内容・検査結果・投薬情報・保険情報・診療医名・診療日・金融情報が流出したと確認された。HealthAlliance Hospital(Kingston)、Margaretville Hospital、Mountainside Residential Care Centerの3施設でIT連携システムを予防的に全面停止し、救急車の受け入れを一時停止・他院へ転送した。

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 発生
    権限のない第三者がベンダーの脆弱性を突いてIT ネットワークへの侵入を開始(〜10月13日まで継続)
  2. 検知・発覚
    IT システムの一部の運用に支障をきたすセキュリティインシデントを認知
  3. 公表
    サイバーセキュリティ上の脅威とITシステム障害の可能性について公表
  4. 初動対応
    3施設で連携するIT システムを予防的に全面停止。救急車の受け入れ停止・他院への転送が継続
  5. 復旧
    システムを復旧し、全施設で通常の患者受け入れを再開
  6. 公表
    影響を受けた患者への郵送によるデータ漏洩通知を開始
  7. 調査・報告
    ニューヨーク州司法長官が調査結果を公表し、HealthAllianceと計140万ドル(うち55万ドルを実際に支払い、財務状況を考慮し85万ドルを猶予)の和解に合意。脆弱性の72時間以内のパッチ適用義務などのセキュリティ対策強化を義務付け

実施した再発防止策

公表・確認済みの対策のみ。未公表の対策は省略している。

HealthAlliance Hospital(ハドソン・バレー、ニューヨーク州キングストン)は、Margaretville Hospital、Mountainside Residential Care Centerとともにウェストチェスター・メディカルセンター・ヘルスネットワーク(WMCHealth)傘下でハドソン・バレー地域の医療を担う3施設である。

2023年8月18日、権限のない第三者がベンダーが提供するウェブアプリケーションの脆弱性を突いて、法人のITネットワークへの侵入を開始した。当該ベンダーは同年7月にこの脆弱性に関するセキュリティ注意喚起を発出していたが、HealthAlliance側は技術的な問題を理由に直ちにパッチを適用できず、脆弱な状態のままシステムの稼働を継続していたことが、後のニューヨーク州司法長官の調査で判明した。不正アクセスは10月13日まで約2か月にわたり継続した。

10月12日、法人はITシステムの一部運用に支障をきたすセキュリティインシデントを認知し、10月16日にはサイバーセキュリティ上の脅威とITシステム障害の可能性について公表した。10月14日から救急車の受け入れ転送が始まり、10月20日には3施設で連携するITシステムをネットワーク復旧のため予防的に全面停止、救急車の他院への転送や入院患者の退院・転院対応が続いた。翌10月21日にシステムが復旧し、全施設で通常の患者受け入れを再開した。

同年12月11日、法人は影響を受けた患者への郵送通知を開始し、氏名・住所・生年月日・社会保障番号・診断内容・検査結果・投薬情報・保険情報・診療医名・診療日・金融情報が流出した可能性があるとした。

2024年12月9日、ニューヨーク州司法長官レティーシャ・ジェームズは調査結果を公表し、患者242,641人分の個人情報・医療情報が本件により流出したと認定した。HealthAllianceは計140万ドルの罰金(財務状況を考慮し85万ドルを猶予、実際の支払いは55万ドル)を科されるとともに、通知を受けた脆弱性を72時間以内にパッチ適用または無害化する脆弱性管理ポリシーの導入、データの棚卸しと暗号化を含む包括的な情報セキュリティプログラムの整備、ネットワーク監視の強化などのセキュリティ対策強化に合意した。ベンダー由来の脆弱性放置が医療機関の大規模インシデントに直結した事例として、また司法長官による事後是正命令の先例としても注目された。

アクター特定できず深刻度重大信頼度確認済み

出典